癸巳とは
癸巳は、四柱推命(しちゅうすいめい)の十干十二支の組み合わせであり、干支番号は30番。
陰陽五行説に基づく中国の伝統的な占術です。
癸巳は陰水の「癸」と陰火の「巳」から成り立ちます。
癸巳の特徴
- 柔軟性と適応力
癸(みずのと)は十干の中で陰の水を表し、柔らかく、受容的な性質を持っています。巳(み)は十二支で蛇を象徴し、変化に富んだ性質を持つため、癸巳の組み合わせは柔軟に物事に適応できる特性を示します。 - 知恵と内面的な成長
巳は知恵や洞察力を象徴します。癸巳の人は、静かに物事を観察し、知識や経験を通じて内面的な成長を重視する傾向があります。 - 変化を好む性質
巳は変化を伴う性質を持ち、常に新しい環境や状況に順応しようとします。このため、癸巳の人は変化を恐れず、新しいことに挑戦する勇気を持ちやすいです。 - 感受性が強い
癸の水の特性として感受性が高く、他者の感情や状況を敏感に察知する力があります。人間関係においては、相手の気持ちをよく理解し、共感する力を持つとされます。 - 内向的で思慮深い
癸巳の人は、外向的な行動よりも内面の探求や思慮深さが特徴です。表面的には大人しく見えるかもしれませんが、内側には深い考えや強い意思を秘めています。
癸巳は、柔らかさや感受性と、知恵や変化への対応力が融合した性質を持っています。
癸巳は午未天中殺
午未天中殺は、午年、未年、6月、7月、午の日、未の日が天中殺になります。
日柱干支番号21~30番が戌亥天中殺です。
午未天中殺の人は粘り強さと根気があります。
長寿で長生きする傾向です。
考えながら行動するため、常に頭と体がフル稼働しています。
頭の回転が速すぎて、自分中心に物事を進めようとするため、そのスピードに目下が付いてこれないことがあります。
年上の人との縁が強いため、早いうちから飛躍できる人が多いです。
好きなことを見つけると、とことんハマリます。意志が強く、どんなに困難なことが起こっても、途中で投げ出すことはほとんどありません。あえて苦労の多い道を選ぼうとするところがあります。そのため、趣味の域を超え、その道のプロになる人が多いです。
感情はあまり表に出しません。苦しいときはひたすら我慢をします。
初対面の人は苦手で人見知りします。お世辞を言うのも下手です。
自分の殻に閉じこもってしまうと無愛想な人と思われ孤立します。
午未天中殺の人の成功するポイントは、自分にしかできない事を持っているかどうかになります。
癸巳は暗合異常干支
異常干支とは、60種類ある六十干支の中で、13種類の独特の個性をもつといわれる干支のことです。
異常干支を持つ人は、世間一般・普通の人とは異なる個性をもつので、周りからは理解されにくく、変わっている人だと思われることが多いです。
特徴としては、鋭い感性や霊感などの特殊な才能をもっていたり、精神面において独特な個性が表れやすいと言われています。そのため、変わり者にも見られやすいですが、特技を見付けた時には、天才的な才能を発揮できるといわれています。
13種類ある異常干支は、
通常異常干支(6種類)と、
暗合異常干支(7種類)に分けられます。「通常異常干支」のほうが異常性は穏やかで、「暗合異常干支」のほうがさらに異常性が強くなるとされています。
癸巳の長所
- 柔軟な対応力
癸は陰の水を象徴し、柔らかく流れる水のように、どんな状況にも柔軟に対応できる性質があります。困難な状況や予想外の変化に対しても、癸巳の人は適応力を発揮します。 - 深い洞察力と知恵
巳は知恵や洞察力を持つ干支とされており、癸巳の人は物事を深く洞察する力があります。周囲の状況を冷静に観察し、物事の本質を見抜く能力が長所です。 - 感受性が豊かで共感力が強い
癸巳の人は感受性が高く、他人の気持ちや状況を敏感に感じ取ることができます。相手の立場に立って物事を考えることが得意で、優れた共感力を持っているため、人間関係を良好に保つことができます。 - 自己変革の力
巳は変化を象徴する干支であるため、癸巳の人は自己成長や変革に対して前向きです。新しい知識やスキルを積極的に吸収し、自らの能力を磨くことを重視します。 - 内面的な強さと忍耐力
癸巳の人は外面的には控えめに見えるかもしれませんが、内側には強い意志と忍耐力があります。逆境に直面しても、内なる力で乗り越えることができるため、困難な状況でも持ち前の強さを発揮します。
これらの長所により、癸巳の人は内面的な成長を重視しながら、他者と良好な関係を築き、柔軟に物事に対応していく力を持つとされています。
癸巳の短所
- 優柔不断な傾向
癸の水は柔らかく受け身の性質を持つため、決断力に欠け、迷いがちになることがあります。選択肢が多いと特に判断が鈍り、決断を先延ばしにすることがあるかもしれません。 - 内向的すぎる
癸巳の人は内向的で慎重な性格が強い傾向があり、外向的なコミュニケーションや自己表現が苦手なことがあります。そのため、人と積極的に関わることを避け、孤立しがちな場合もあります。 - 感情的になりやすい
感受性が豊かで他人の感情を敏感に察知する一方で、自分自身の感情に深く影響されやすいという面もあります。感情の起伏が激しくなりやすく、時に感情的な判断を下してしまうことがあります。 - 自己変革へのプレッシャー
変化を好む巳の影響で、癸巳の人は常に自己変革や成長を求める傾向がありますが、その分、自己改善のプレッシャーを感じやすいです。理想を高く設定しすぎて、自分を追い込みやすい面があります。 - 秘密主義的で閉鎖的
癸巳の人は自分の内面を他者にあまり見せない傾向があり、秘密主義的になりがちです。感情や考えを人に打ち明けることを苦手とし、その結果、他者から「何を考えているのか分かりにくい」と感じられることがあるかもしれません。
これらの短所は、癸巳の持つ繊細さや深い思考に起因していますが、意識的に改善することでよりバランスの取れた性格を育むことができるでしょう。
癸巳の適職
- 研究者・学者
癸巳の人は深い洞察力と知識の探求心を持っているため、研究者や学者といった職業に向いています。内向的で集中力が高いため、一つのテーマを深く掘り下げる研究に適しています。 - カウンセラー・セラピスト
感受性が豊かで他人の感情をよく理解できる癸巳の人は、カウンセラーやセラピストなど、人の悩みに寄り添う仕事に向いています。共感力や内面を理解する力を生かして、他者の心のケアを行う職業が適職です。 - クリエイター(作家、デザイナーなど)
癸巳の内向的で思慮深い性格は、芸術やクリエイティブな分野で発揮されやすいです。特に作家やデザイナーなど、自分の感受性や独自の視点を作品に反映させる仕事が向いています。 - コンサルタント
洞察力と問題解決能力を活かせる職業として、コンサルタントが挙げられます。癸巳の人は冷静に状況を分析し、解決策を導く能力があり、企業や個人に対するアドバイスを提供する職業に適しています。 - 教育者・教師
内面的な成長や知識を重視する癸巳の人は、教育分野にも向いています。特に、個々の生徒の成長をサポートし、じっくりと教え導くような役割において、洞察力と共感力を活かすことができます。
これらの職業は、癸巳の持つ洞察力、感受性、そして内面的な強さを活かせるものです。自分のペースで深く関わることができる仕事が適していると言えます。
癸巳の恋愛傾向
- 慎重で深く考える恋愛
癸巳の人は恋愛においても非常に慎重です。相手をしっかりと観察し、時間をかけて信頼関係を築こうとします。軽い気持ちで恋愛を始めることは少なく、真剣に相手を見極めようとする傾向があります。 - 感受性が豊かで、相手の気持ちを大切にする
感受性が強いため、恋人の感情やニーズを敏感に察知し、相手を大切にする傾向があります。癸巳の人は共感力が高く、相手に寄り添うことができるので、優しく思いやり深いパートナーになることが多いです。 - 内向的で愛情表現が控えめ
癸巳の人は内向的な性格が影響し、愛情表現があまり表立っていないことがあります。表面的にはクールに見えることがあり、感情をあまり露わにしないため、恋人に「何を考えているのか分かりにくい」と思われることもあります。 - 深い絆を重視
表面的な関係よりも、内面的に深いつながりを重視します。一度信頼を築いた相手には非常に忠実で、長期的な関係を望む傾向があります。浮ついた関係には興味を持たず、心からの絆を大切にします。 - 嫉妬心や不安感が強い場合も
感受性が豊かな反面、時に不安感や嫉妬心が強くなることがあります。相手の行動や感情に敏感で、特に相手の気持ちが見えないと不安になりやすい傾向があります。過度に依存しないバランスを取ることが重要です。
癸巳の恋愛傾向は、相手を大切にしつつも、内向的で感情表現が控えめであることが特徴です。深い愛情と信頼を築こうとする姿勢が強く、真剣な恋愛を望む傾向があります。
癸巳を持つ有名人・芸能人
赤塚不二夫
生島ヒロシ
北村一輝
髙地優吾(SixTONES)
小島よしお
玉置浩二
堀江貴文
槇原敬之
やくみつる
イ・ビョンホン
ジャッキーチェン
相川七瀬
浅田真央
安藤サクラ
泉ピン子
市井紗耶香
小倉優子
小嶺麗奈
佐々木希
坂本冬美
佐藤栞里
シシドカフカ
遠野なぎこ
ゆきぽよ
キャメロン・ディアス
60干支
番号 | 干支 | 音読み | 訓読み | 番号 | 干支 | 音読み | 訓読み |
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1 | 甲子 | こうし | きのえね | 31 | 甲午 | こうご | きのえうま |
2 | 乙丑 | いっちゅう | きのとうし | 32 | 乙未 | いつび | きのとひつじ |
3 | 丙寅 | へいいん | ひのえとら | 33 | 丙申 | へいしん | ひのえさる |
4 | 丁卯 | ていぼう | ひのとう | 34 | 丁酉 | ていゆう | ひのととり |
5 | 戊辰 | ぼしん | つちのえたつ | 35 | 戊戌 | ぼじゅつ | つちのえいぬ |
6 | 己巳 | きし | つちのとみ | 36 | 己亥 | きがい | つちのとい |
7 | 庚午 | こうご | かのえうま | 37 | 庚子 | こうし | かのえね |
8 | 辛未 | しんび | かのとひつじ | 38 | 辛丑 | しんちゅう | かのとうし |
9 | 壬申 | じんしん | みずのえさる | 39 | 壬寅 | じんいん | みずのえとら |
10 | 癸酉 | きゆう | みずのととり | 40 | 癸卯 | きぼう | みずのとう |
11 | 甲戌 | こうじゅつ | きのえいぬ | 41 | 甲辰 | こうしん | きのえたつ |
12 | 乙亥 | いつがい | きのとい | 42 | 乙巳 | いつし | きのとみ |
13 | 丙子 | へいし | ひのえね | 43 | 丙午 | へいご | ひのえうま |
14 | 丁丑 | ていちゅう | ひのとうし | 44 | 丁未 | ていび | ひのとひつじ |
15 | 戊寅 | ぼいん | つちのえとら | 45 | 戊申 | ぼしん | つちのえさる |
16 | 己卯 | きぼう | つちのとう | 46 | 己酉 | きゆう | つちのととり |
17 | 庚辰 | こうしん | かのえたつ | 47 | 庚戌 | こうじゅつ | かのえいぬ |
18 | 辛巳 | しんし | かのとみ | 48 | 辛亥 | しんがい | かのとい |
19 | 壬午 | じんご | みずのえうま | 49 | 壬子 | じんし | みずのえね |
20 | 癸未 | きび | みずのとひつじ | 50 | 癸丑 | きちゅう | みずのとうし |
21 | 甲申 | こうしん | きのえさる | 51 | 甲寅 | こういん | きのえとら |
22 | 乙酉 | いつゆう | きのととり | 52 | 乙卯 | いつぼう | きのとう |
23 | 丙戌 | へいじゅつ | ひのえいぬ | 53 | 丙辰 | へいしん | ひのえたつ |
24 | 丁亥 | ていがい | ひのとい | 54 | 丁巳 | ていし | ひのとみ |
25 | 戊子 | ぼし | つちのえね | 55 | 戊午 | ぼご | つちのえうま |
26 | 己丑 | きちゅう | つちのとうし | 56 | 己未 | きび | つちのとひつじ |
27 | 庚寅 | こういん | かのえとら | 57 | 庚申 | こうしん | かのえさる |
28 | 辛卯 | しんぼう | かのとう | 58 | 辛酉 | しんゆう | かのととり |
29 | 壬辰 | じんしん | みずのえたつ | 59 | 壬戌 | じんじゅつ | みずのえいぬ |
30 | 癸巳 | きし | みずのとみ | 60 | 癸亥 | きがい | みずのとい |
日常生活に取り入れる四柱推命「養成講師」
なぜ生活に四柱推命を取り入れるといいの?
四柱推命は、個人の性格や適性、運勢を理解し、より良い人生を築くための手助けをします。
まず、自分の命式を知ることで、自己認識が深まります。生年月日から得られる情報を元に、自身の特徴や傾向を把握することで、自分自身の強みや弱みを知ることができます。
仕事
四柱推命の知識を活かして、仕事やキャリアの選択に役立てることができます。
適性に合った職種や職場環境を選ぶことで、仕事に対するモチベーションが向上し、成果を上げやすくなります。
人間関係
また、自分や他人の命式を知ることで、コミュニケーション能力を向上させ、人間関係を円滑にするヒントも得られます。
相手の性格や価値観を理解することで、対話や協力がスムーズに行えます。
恋愛
恋愛関係においても、四柱推命は大きな影響を持ちます。相手との相性や適性、恋愛パートナーとしての相性を知ることで、健全なパートナーシップを築く手助けになります。
また、自分自身の性格や恋愛傾向を把握することで、自己改善に取り組み、より健全な恋愛関係を築くことができます。
健康
さらに、四柱推命は健康面でも示唆に富んでいます。
個人の体質や体調の傾向を知ることで、適切な食生活や運動、休息を取る時間を見つけることができます。これにより、健康を維持し、ストレスや病気の予防につながります。
日常生活において四柱推命を活用する際には、ただ情報を知るだけでなく、それを実際の行動に移すことが大切です。
自己分析を通じて、自身の長所を伸ばし、短所を補う方法を見つけましょう。
また、他人と良い関係性を築くには、相手の特性を尊重し、受け入れる姿勢が大切です。
四柱推命を日常生活に活かすことで、より豊かな人間関係や充実した生活を築くことができるでしょう。