支合(しごう)とは
◆ 支合の基本
支合とは、地支同士が調和し合う関係のことを指します。
「合う」「和合する」などの意味を持ち、人間関係や物事の協力、結びつき、調和を表すとされます。
四柱推命において支合は、十二支同士の特定の組み合わせによって成り立ち、出会ったときにお互いのエネルギーが融合・変化する特徴があります。
◆ 支合の組み合わせ(六つ)
組み合わせ | 読み方 | 解説 |
---|---|---|
子―丑 | ね―うし | 水の気質である「子」と、陰土の「丑」は支合関係にあり、丑が水気を受け入れることで調和を生む |
寅―亥 | とら―い | 寅の中にある甲(木)と亥の中の壬(水)が木を育てる関係で、木の気が強まる |
卯―戌 | う―いぬ | 卯(純木)と戌(中に辛・丁・戊を含む複合的な支)が結びつき、木火土のエネルギーが融合する |
辰―酉 | たつ―とり | 酉(金)に対して辰(土)は金を生む母体となり、金の気が強まる |
巳―申 | み―さる | 巳(火)と申(金)で対立しそうに見えるが、実は「庚(申)・丙(巳)」という陽干が結びつき火金の作用が調和 |
午―未 | うま―ひつじ | 火と土の関係で、火生土の流れが生まれ、未の土が火のエネルギーを安定化させる |
◆ 支合が命式にあるときの影響
- 人間関係が円満になる傾向があります(ただし他の星の影響によっては逆に束縛や依存の形を取る場合も)。
- 運気の切り替わりポイントになることもあり、支合によって別の五行に変化することがあります(化気支合)。
- 支合が多い命式の人は、調和や協力を重んじる性格が見られやすいです。
- 恋愛・結婚・仕事上のパートナーとの関係性を読み解くうえでも大切な要素です。
化気支合(かきしごう)とは?
化気支合とは、地支同士の支合によって、五行の性質そのものが変化する特殊な現象を指します。
これは単なる「仲が良い」関係ではなく、“エネルギーが変質して別の五行に変わる”という、命式の五行バランスに大きな影響を与える現象です。
支合+干支のバランス」が整ったときに成立します。
例:寅―亥:木局の化気(寅の中の甲+亥の中の壬=木を生む水木の流れ)
巳―申:火局の化気(巳の中の丙+申の中の庚=火と金の流れから火に変化)
化気支合が成立すると、命式中の五行の偏りやバランスに大きな影響を与える現象です。
◆化気支合が成立する条件
化気支合が成立するためには、以下の条件を満たす必要があります。
✅正しい支合の組み合わせ;寅-亥、卯-戌、辰-酉、巳-申、午-未、子-丑のいずれか
✅命式内の天干や他の地支からの助け(通根・透干)があり、化気に必要な気が強まる
「通根(つうこん)」「透干(とうかん)」と呼ばれる、地支の気が天干に現れているかどうかが鍵になります。
化気支合の具体例
以下は代表的な化気支合と、何に化けるのかの一覧です。
組み合わせ | 蔵干の作用 | 化ける五行 | 備考 |
---|---|---|---|
寅+亥 | 水が木を生じる構造 | 木 | 甲が共通。木局に化けやすい。 |
卯+戌 | 火が木を助ける構造 | 火 | 丁が透干されていれば火に化けやすい。 |
辰+酉 | 金生水・水生木の流れ | 金 | 辛が天干に現れれば金に化しやすい。 |
巳+申 | 火と金が共存し、庚が強調 | 水・金 | 火にも化けるが、命式全体のバランスで変化する。 |
午+未 | 火と土の安定関係 | 火 | 丁が強く天干に透けていれば火に化けやすい。 |
子+丑 | 水が共通 | 水 | 癸が天干に透けていれば、水に化しやすい。 |
化気支合の見極め方(実践ポイント)
- 支合のペアが命式に存在するか確認する
例:日支が「寅」で年支が「亥」など。 - 蔵干を確認して、共通の五行が強調されているかを見る
例:寅と亥の両方に「甲」があり、さらに天干にも「甲」があれば木に化けやすい。 - 天干に蔵干の干が透干しているか(通根・透干)を確認する
→ 化気にはこのサポートがほぼ必須。 - 他の干支が邪魔していないか(冲・刑など)もチェックする
→ 例えば「寅亥」があっても、「申」があると寅と冲になるため化気が壊れる。
化気支合の意味と命式への影響
- 五行の偏りを補うことも、偏りを助長することもある
→ 例えば水が不足している命式に子丑の化気水が成立すればバランス改善になる。 - 通変星の種類が変化する
→ 例えば「寅亥=木に化ける」となると、木=比肩・劫財になる人にとっては「自己主張が強くなる」意味を持つ。 - 運勢の切り替わりや性格変化に影響する
→ 大運・流年で化気支合が成立すると、その時期にエネルギーの流れがガラッと変わることがある。
◆ 注意点と応用
支合はあくまで「調和」を表すが、他の冲(ちゅう)や刑(けい)とのバランスにより結果が変わる。
単体では良い意味でも、他の星とぶつかると破綻や葛藤を表すこともある。
時には「思い込み」「依存」「柔軟すぎて決断力に欠ける」ように出ることもあるため、命式全体のバランスを優先することが重要です。
まとめ
項目 | ポイント |
---|---|
成立条件 | 支合ペア+蔵干の五行が一致+天干で通根または透干 |
命式の影響 | 五行が変質し、性格や運勢に深く関わる |
注意点 | 化気を壊す冲や刑、空亡などの存在も加味すること |
- ・十二支同士が調和・結びつく関係
- ・人間関係・協力・安定・縁を意味する
- ・命式にあると協調性や温和な性格が出やすい
- ・条件が整うと五行が変化する「化気支合」となる
- ・執着・依存などマイナスに働くこともある
- ・冲や刑により支合の効果が壊れる場合もある
- ・大運・流年で支合が成立すると運気の転機になる
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