四柱推命の五行理論と通変星の観点から、肥満になりやすい体質や傾向を持つ人の命式には特徴があります。以下、詳しく解説いたします。
1. 肥満になりやすい命式の主な特徴
土の五行が突出して強い命式
四柱推命において、最も肥満と関連が深いのは「土」の五行です。命式の中で土の五行が特に強い場合、太りやすい体質になる傾向があります。
- 土の力量が高い: 特に命式で土の五行の力量が20を超えるような場合
- 地支に丑・辰・未・戌が多い: これらの地支は土の気を含みます
- 天干に己・戊が多い: これらは土の五行に属します
四柱推命における「力量20」の意味について
四柱推命において「土の五行の力量が20を超える」という表現は、命式内の土のエネルギーの強さを数値化したものです。この数値の意味と計算方法について詳しくご説明します。
五行の力量とは
四柱推命では、命式(生年月日時から導き出される天干地支)に含まれる五行(木・火・土・金・水)のエネルギーバランスを数値化して分析します。この数値化されたエネルギーの量を「力量」と呼びます。
力量の計算は、以下の要素を考慮して行われます:
- 旺相死囚休の理論: 生まれた季節(月支)によって、各五行は旺(最も強い:5点)、相(やや強い:4点)、休(中間:3点)、囚(やや弱い:2点)、死(最も弱い:1点)のいずれかの状態になります
- 天干と地支の力量比: 天干は1の力量、地支は基本的に2の力量として計算します
- 地支蔵干の分配: 地支は複数の五行要素(蔵干)を含んでおり、本気・中気・余気としてそれぞれ異なる力量が与えられます
土と金の五行がともに強い命式
土の五行に加えて金の五行も強い場合、「固太り」の体質になりやすいとされています。
- 土の五行で太りやすく、金の五行で筋肉質の体格を持つ傾向
- 天干に庚・辛(金)と戊・己(土)が共存する命式
火と土のバランスが特徴的な命式
火の五行と土の五行がともに強い場合も、太りやすい傾向があります。
- 火だけでは痩せ型傾向ですが、土が適度にある場合は太りやすい
2. 通変星と肥満の関係
食神と肥満
食神(しょくじん)は天干星(通変星)の一つで、「衣食住」「健康」「ゆとり」などを意味します。食神が命式に強く現れる場合や食神格の人は肥満傾向があるとされます。
- 食神が強い場合: 食べることを楽しむ傾向が強く、美食家になりやすい
- 食神と財星が共存する場合: 特に肥満リスクが高まる
- 食神格の特徴: ややふくよかな体型をしている人が多い
特に「食神」という星は、名前の通り「食べることへの関心」を司るため、グルメな傾向や食に対する執着が強くなります。これが肥満の原因となりやすいのです。
倒食(とうしょく)の場合
倒食とは、食神と偏印が命式内で並ぶ状態を指し、運気が不安定になるとされます。健康面においても特有の傾向があります。
- 倒食の状態: 偏印が食神を壊すことで、肥満と同時に健康上の問題が生じやすい
- 倒食で財星がある場合: 財星によって倒食の悪影響が緩和されることもある
財星と肥満
財星(正財・偏財)も肥満との関連性が指摘されています。
- 財星が多すぎる場合: 対人関係のストレスから食べ過ぎてしまう
- 食神と財星の組み合わせ: この組み合わせは特に肥満リスクが高い
- 財星が大過する場合: 生活が安定しすぎて運動不足になりやすい
3. 肥満になりやすい理由 – 五行理論と通変星から見た説明
土の五行と肥満の関係
土の五行が肥満と関連する主な理由は以下の通りです:
- 消化器系統の影響
- 土の五行は胃腸など消化器系を司ります
- 土が強いと「食べることへの執着」が強くなる傾向があります
- 脂肪蓄積の傾向
- 土の五行は「脂肪」を象徴する五行とされています
- 土が突出して強いと体内に脂肪を蓄積しやすい体質になります
- 代謝と活動量への影響
- 土の五行は「安定」「停滞」の性質を持ち、活動的ではなく座っていることを好む傾向
- 安静を好むため自然とカロリー消費が少なくなります
- 食への関心
- 土が強い人は「食べ物」特に甘いものを好む傾向があります
- 「暴飲暴食」の傾向が見られることもあります
食神の影響
食神と肥満の関係も重要です:
- 食神の本質的な意味
- 食神は「衣食住」を表す福禄の星です
- 食べることに困らないという意味から、美食家になりやすい
- 食神の性質
- 食神がある人は平和主義で穏やかな性格のため、ストレスを食べることで解消しやすい
- ゆとりがあり、リラックスした生活を好む傾向があり、運動不足になりやすい
- 食神の行動様式
- 特に財星と並ぶ場合は肥満に注意が必要
- 「肥満性」が食神の特徴として占術書にも記載されている
4. 具体的な命式例と解釈
太りやすい命式の例
例1:土旺の命式
天干: 戊 己 戊 戊
地支: ? 丑 午 戌
この命式では土の五行(戊・己)が非常に強く、肥満傾向が強いと考えられます。
例2:食神と財星が多い命式
日干が丙火で、命式中に食神(戊土)と正財(辛金)が複数ある場合
食神と財星の共存により、食への執着と経済的余裕から美食に走りやすく、肥満リスクが高まります。
芸能人の例から見る命式と体型
柳原可奈子さんの命式:
天干: ? 戊 己 乙
地支: ? 寅 丑 丑
柳原さんは丑・土旺の生まれで、土の力量が三柱で20を超えています。土が多く、明らかに太りやすい体質を示しています。
マツコ・デラックスさんの命式:
天干: ? 庚 庚 壬
地支: ? 寅 戌 子
マツコさんは日干・庚で月支は戌・土旺。命式では土と金の五行が強く、筋肉もある固太りで痩せにくいタイプとなっています。
5. 体質面での注意点
土の五行や食神が強い命式の方は、健康面で以下の点に注意が必要です:
- 消化器系の不調に注意する必要があります
- 食べ過ぎ、肥満、生活習慣病、糖尿病などのリスクが高まります
- 食事管理や適度な運動が特に重要になります
- 食神と財星が並ぶ場合は特に肥満に注意が必要です
6. 倒食と健康問題
倒食(食神と偏印が命式内に並ぶ状態)がある場合の健康への影響:
- 体調が崩れやすい傾向があります
- 偏印が食神を壊すことで、食に関するバランスが崩れやすい
- 行運に食神が出て倒食となると、急に体調が崩れることがあります
- 大運や流年に財星がある場合は、倒食の悪影響が軽減されることもあります
7. 運気と体型の関係
注目すべきは、大運や年運によっても体型が変わることです:
- 土旺の大運に入ると、太りやすくなる傾向があります
- 食神星の大運や流年では食欲が旺盛になり、暴飲暴食に注意が必要です
- 木や水の大運では、比較的痩せやすくなる場合も
- 財星が強まる時期は美食の機会が増え、太りやすくなります
- 運気の変化に合わせた健康管理が必要です
まとめ
四柱推命における肥満しやすい命式の特徴は、主に土の五行の影響力の強さと、食神・財星といった通変星の配置に現れます。土が強すぎると食への執着や脂肪の蓄積傾向が強まり、また食神が強いと美食家になりやすく、肥満体質になりやすくなります。
特に土の五行が強く、食神と財星が並ぶ命式や、倒食の状態になっている命式は肥満リスクが高まると考えられます。また、他の五行との組み合わせによっても体型傾向は変わってきます。
ただし、命式だけでなく姓名の五行バランスや現在の大運・年運も体型に影響します。また、意識的な食事管理や生活習慣の改善によって、生まれ持った傾向を緩和することも可能です。

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