四柱推命において「旺相死囚休」とは、五行(木・火・土・金・水)のエネルギーが季節によって強くなったり弱くなったりする変化を表す基本概念です。簡単に言うと「季節によって変わる五行の強さ」を示すものです。これを分かりやすく解説します。
旺相死囚休の基本的な意味
「旺相死囚休」の各文字は、五行のエネルギー状態を表します:
- 旺(おう):最も強いエネルギー状態(5点)
- 相(そう):やや強いエネルギー状態(4点)
- 休(きゅう):普通のエネルギー状態(3点)
- 囚(しゅう):やや弱いエネルギー状態(2点)
- 死(し):最も弱いエネルギー状態(1点)
季節と五行の関係
各季節には「旺じる(最も強くなる)」五行があります:
- 春(寅・卯・辰月):木が旺じる
- 夏(巳・午・未月):火が旺じる
- 秋(申・酉・戌月):金が旺じる
- 冬(亥・子・丑月):水が旺じる
- 四季の変わり目(辰・未・戌・丑の後半):土が旺じる
分かりやすい例え
「旺相死囚休」を身近な例えで説明すると:
- 旺:あなたが最も得意で、毎日やりたいと思う活動
- 相:あなたが得意で、時々楽しくやれること
- 休:あなたが普通にできるが、特に好きでも嫌いでもないこと
- 囚:あなたがやや苦手で、やりたくないと思うこと
- 死:あなたが最も苦手で、避けたいと思うこと
季節ごとの五行の状態(表)
下記の表は、各季節における五行のエネルギー状態を示しています:
五行 | 春(木旺) | 夏(火旺) | 秋(金旺) | 冬(水旺) | 土用(土旺) |
---|---|---|---|---|---|
木 | 旺(5点) | 休(3点) | 死(1点) | 相(4点) | 囚(2点) |
火 | 相(4点) | 旺(5点) | 囚(2点) | 死(1点) | 休(3点) |
土 | 死(1点) | 相(4点) | 休(3点) | 囚(2点) | 旺(5点) |
金 | 囚(2点) | 死(1点) | 旺(5点) | 休(3点) | 相(4点) |
水 | 休(3点) | 囚(2点) | 相(4点) | 旺(5点) | 死(1点) |
簡単な覚え方
旺相死囚休は五行の関係性で覚えると簡単です:
- 旺:その季節の主役となる五行(春は木、夏は火など)
- 相:旺の五行が「生じる」五行(木は火を生じるので、木旺の春には火が「相」)
- 休:旺の五行を「生じてくれる」五行(水は木を生じるので、木旺の春には水が「休」)
- 囚:旺の五行を「剋する」五行(金は木を剋すので、木旺の春には金が「囚」)
- 死:旺の五行に「剋される」五行(木は土を剋すので、木旺の春には土が「死」)
実際の使い方
例えば、あなたの日干(四柱推命で最も重要な干支)が「甲木」で、2月(寅月・春)生まれなら、あなたの木のエネルギーは「旺」の状態です。つまり、あなたの木の特性(創造性、成長力など)が最も強く発揮される時期に生まれたということになります。
一方、同じ「甲木」の人でも、9月(酉月・秋)生まれなら、木のエネルギーは「死」の状態です。このため、木の特性が発揮しにくい環境にあることを意味します。
命式分析における重要性
旺相死囚休は、四柱推命で人の命式(生年月日時から算出される天干地支の組み合わせ)を分析する際の基礎となります。日干の強弱を判断する際に、この旺相死囚休の概念を使って五行の力量を数値化し、より正確な鑑定をすることができます。
この理論を理解することで、自分や他人の命式における五行の強弱バランスがより明確に把握できるようになります。
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