四柱推命を学び始めると、多くの方がつまずくのが「蔵干(ぞうかん)」です。
「蔵干表を丸暗記しようとしても覚えられない…」
そんな経験はありませんか?
実は、蔵干は一定のルールに沿って並んでいます。
そのロジックを理解すると、丸暗記しなくても自然と導き出せるようになります。
※この記事は鳥海流の蔵干をもとに解説しています。流派によって蔵干が異なる場合があります。
蔵干とは?
蔵干とは、十二支の中に隠れている十干のことです。
例えば、
- 子の中には「癸」
- 寅の中には「戊・丙・甲」
というように、それぞれの十二支の中には天の気(十干)が隠れています。
まずは蔵干表を確認してみましょう。
【鳥海流蔵干表】

まず覚えるのは「四旺」
蔵干を覚える最初のポイントは、
四旺(しおう)です。
四旺とは、
- 子(冬)
- 卯(春)
- 午(夏)
- 酉(秋)
この4つです。
そして、
四旺の蔵干は陰干になります。
| 十二支 | 蔵干 |
|---|---|
| 子 | 癸 |
| 卯 | 乙 |
| 午 | 己・丁(午だけ2つ) |
| 酉 | 辛 |
まずはこの4つだけを覚えましょう。
ここが全てのスタートになります。
十二支は右回りで巡る
次に覚えるのが、
十二支は右回りで循環する
ということです。
【四旺・四長生・四墓】

季節は
冬 → 春 → 夏 → 秋
へと右回りに巡っていきます。
この流れを理解すると蔵干の意味が見えてきます。
四旺以外は基本3つの蔵干
四旺以外の十二支には、
基本3つの蔵干があります。
ただし、
亥だけは例外で2つです。
四長生と四墓を覚える
蔵干を理解するためには、
四長生と四墓も重要です。
四長生(季節の始まり)
- 亥(初冬)
- 寅(初春)
- 巳(初夏)
- 申(初秋)
季節が始まる場所です。
四墓(季節の変わり目)
- 丑(晩冬)
- 辰(晩春)
- 未(晩夏)
- 戌(晩秋)
季節の終わりであり、
次の季節へ橋渡しをする十二支になります。
四墓の蔵干の覚え方
四墓は
3つのルールで覚えられます。
① 一つ前の四旺(陰干)
② 自分(土)の干
③ 三合局の陰干
丑
蔵干
癸・辛・己
- 癸=一つ前の子(水)の陰干
- 己=丑(土)の陰干
- 辛=巳酉丑(三合金局)の陰干
辰
蔵干
乙・癸・戊
- 乙=一つ前の卯(木)の陰干
- 戊=辰(土)の陽干
- 癸=子辰申(三合水局)の陰干
未
蔵干
丁・乙・己
- 丁=一つ前の午(火)の陰干
- 己=未(土)の陰干
- 乙=卯亥未(三合木局)の陰干
戌
蔵干
辛・丁・戊
- 辛=一つ前の酉(金)の陰干
- 戊=戌(土)の陽干
- 丁=寅午戌(三合火局)の陰干
なぜ辰・戌だけ「戊」なの?
ここで疑問になるのが、
なぜ辰と戌だけ陽干(戊)なのか?
辰と戌は、
季節が切り替わる中心
になります。
土の気が一年の中でも最も強く働く場所です。
そのため、
陰土(己)ではなく、
力強い陽土(戊)が蔵干になります。
つまり、
季節を支え、次の季節へ橋渡しをする強い土
と考えると理解しやすくなります。
四長生の蔵干の覚え方
四長生も
3つのルールで覚えられます。
① 一つ前の土(陽干)
② 自分の陽干
③ 三合局の陽干
寅
蔵干
戊・丙・甲
- 戊=一つ前の丑(土)
- 甲=寅(木)の陽干
- 丙=寅午戌(三合火局)の陽干
巳
蔵干
戊・庚・丙
- 戊=一つ前の辰(土)
- 丙=巳(火)の陽干
- 庚=巳酉丑(三合金局)の陽干
申
蔵干
戊・壬・庚
- 戊=一つ前の未(土)
- 庚=申(金)の陽干
- 壬=子辰申(三合水局)の陽干
亥
蔵干
甲・壬
- 壬=亥(水)の陽干
- 甲=卯亥未(三合木局)の陽干
※亥だけ蔵干は2つです。
なぜ亥だけ蔵干が2つなの?
亥は、
冬の始まりであり、
同時に
春へ向かう準備
を始める十二支です。
水の気が完成すると同時に、
木の芽吹きも内包しています。
そのため、
- 壬(水)
- 甲(木)
の2つだけが蔵干になります。
土を介さず、
水から木へ生命がつながる特殊な場所だからです。
蔵干を覚えるコツ
丸暗記する必要はありません。
次の順番で考えるだけです。
① 四旺を覚える
↓
② 十二支は右回り
↓
③ 四墓は
- 一つ前の陰干
- 自分の土
- 三合局の陰干
↓
④ 四長生は
- 一つ前の陽土
- 自分の陽干
- 三合局の陽干
まとめ
蔵干は、一見すると複雑に見えます。
しかし、
「四旺」「四墓」「四長生」「三合」
という4つのルールで考えると、
丸暗記ではなく、理屈で導き出せるようになります。
最初は蔵干表を見ながらでも構いません。
何度もロジックを確認していくことで、自然と頭の中で蔵干が組み立てられるようになります。
ぜひ今回ご紹介した考え方を参考に、蔵干を「暗記」ではなく「理解」して身につけてください。
